2015/09/07
注目されるオウンドメディア
オウンドメディアとは、企業が所有するメディアのことを言い、現在では、コーポレートサイトやブランドサイト、ブログ、ユーザー参加型のメディア(SNS)、メールマガジン、会員制サイトに大別されます。
オウンドメディアが注目されるようになった理由は、検索エンジンが、良質なコンテンツを掲載するWEBサイトを高く評価するようになったからです。
オウンドメディアの目的は、自社の顧客が必要としている情報や欲しかった情報を発信するだけでなく、発信した情報に関して深く理解をして頂くことで興味や関心を持ってもらい、自社のファンなってもらうことです。
オウンドメディアの成功例として以下の3社をご紹介いたします。
オウンドメディアの成功例
洗濯、掃除、キッチンなどの自社研究員の専門的な知識を基にした生活情報メディアです。商品購入やブランドサイトへの誘導を行っています。
○北欧、暮らしの道具店
全社員がライティングや写真撮影を行っています。購入意思がなくても思わず魅入ってしまい、WEBサイトの滞在時間が長くなります。
○サイボウズ式
上記の2つのWEBサイトと比べるとブログ色が強く、記事テーマは“働き方”に関する内容で統一されています。情報に興味や関心を持ってもらうことを強く意識しているWEBサイトです。
「新しいWEBサイトを立ち上げるのに、時間と費用がかかってとても自分の会社では実現できそうもない!」と思ってしまいそうですが、新しいWEBサイトを立ち上げなくてもできることももちろんあります。
オウンドメディアを生み出すヒントについて
オウンドメディアを始めよう!となった時は“誰に”“どういう情報を”“どのように”発信するのか?ということをあらかじめ決めておかないといけませんが、それに加えてオウンドメディアの方向性を事前に決めておくと、構築から運営まで関係部署とスムーズに進めやすくなります。
オウンドメディアの方向性は、3つに大別されます。
オウンドメディアの方向性
<1.ECサイト型>
このWEBサイト内で商品を購入することができます。読み物コンテンツ内に商品の紹介文を入れ、商品ページには関連するコンテンツに遷移できるようになっています。
<2.ノウハウ・お役立ち型>
ライオンが自社の研究所の調査結果や研究で得たことを掲載しています。またライオンの商品であるオーラルケア、ヘルスケア、洗濯、リビングケアの商品を紹介しています。
<3.ニュース・ブログ型>
働き方に関する記事やニュースをブログ形式で掲載しています。上記2つに比べると商品紹介などはなく、情報発信のみになっています。
方向性を決めたあとは、実際にコンテンツをどうしていくか?となります。オウンドメディアで検索すると“ストーリー戦略”“ファン化”というキーワードが出てきます。次月は、オウンドメディアのストーリー戦略についてご紹介いたします。
オウンドメディアのストーリー戦略
オウンドメディアのことについて調べていると必ず目にするのが“ストーリー”です。
継続的にWEBサイトを見てもらうために、頻繁に情報が更新されていることは大前提ですが、その内容が理解しやすく共感でき、期待感が持て、安心できるストーリーでなければなりません。
ストーリー作成をする際に気をつけることは以下の4点です。
ストーリー作成をする際に気をつけること
○ストーリーに必要なキーワードを盛り込んで文章を作成する。
○ウィキペディアのような情報のまとめにしないで、オリジナルな情報を掲載する。
○課題や悩みが解決できるような内容を掲載する。
○他人ではなく自分たちでしか書けない記事を掲載する。
商品や製品の差別化は、機能や特徴だけでは難しくなっているため、ユーザーとストーリーを共有し、自社のファンになってもらうことで他社との価格競争や広告の宣伝効果に頼ることなく、商品やサービスの訴求ができ、その結果売上につながるユーザーの流れを生み出すことができます。
オウンドメディアをはじめとする各種メディアは、いきなりブレイクするものではありません。
ストーリーを継続的に提供しながらコンテンツを徐々に増やしていき、メディアを育てることを意識しましょう。
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