2015/02/18
PhotoshopとIllustratorの「整列」機能を使いこなそう☆
デザインを作っていく中で重要なことの1つとして、「揃えるところはちゃんと揃える」ということがあります。文章の左端がバラバラになっていたり、ボタンの中の文字が微妙に中央からずれていたりすると、気になってしまいますよね。
でも、目分量で揃えるのは時間がかかるし、正確ではありません。
そこで、今回は「整列」機能を使って複数のものの配置を揃える方法を、PhotoshopとIllustratorそれぞれご紹介します!
目次
【レベル1】2つのものの配置を揃えてみよう
まずは、単純に2つのものの配置を揃えてみましょう。この場合、PhotoshopとIllustratorで方法はあまり変わらないので、まとめてお話しします。
とりあえず例として、適当に2つのものを置きました。黄色いシェイプと文字です。この2つの配置を揃えます。これは簡単ですよ(^o^)
Photoshopなら「移動ツール」、Illustratorなら「選択ツール」を使います。どちらもツールパネルの一番上にあり、ショートカットは[V]です。
その状態で、今作った2つのものを両方選択します。
そうしたら、整列ボタンをクリックしてください。
整列ボタンとは、下のように四角い串団子のような絵がいくつも並んでいるものです。
Photoshopなら「移動ツール」使用中、画面上部にあります。Photoshopの場合、2つ以上のものを選択していないと押せないようになっています。あれ、ボタンが押せないな?と思ったら、きちんと選択されているかどうか確認しましょう。
Illustratorなら「整列」パネル内にあります。もし「整列」パネルが出ていなかったら、最上部のメニュー「ウィンドウ」から選び、表示させましょう。
シェイプと文字を中央寄せにしてみました。
もちろん、3つ以上のものを揃えることもできますよ~。
【レベル2】基準を決めて、配置を揃えてみよう
配置を揃えたい2つのもののうち、1つはすでに配置を決めていて動かしたくない…ということがありますよね。左の例では、線から縦横10pxずつ空けた位置に黄色いシェイプを置いていて、後から文字を打ったものです。このまま、先ほどの方法でシェイプと文字を揃えようとすると、
黄色いシェイプも動いてしまいます…。普通に整列機能を使うと、ちょうど中間地点で揃うようです。これだと、かえって手間になってしまいますよね。なので、黄色いシェイプの現在の位置を基準として、文字だけを揃える方法をご紹介します。これは、PhotoshopとIllustratorで若干やり方が違います。
Photoshopの場合
Photoshopのほうが比較的分かりやすいです。
まず、黄色いシェイプのレイヤーをご覧ください。選択していなくても大丈夫です。
鎖マークの右側に、四角で囲まれたペンの絵がありますね。そこにカーソルを持っていき、Ctrlキーを押しながらクリックしてください。
シェイプが点線で囲まれましたか?この点線が基準になります。この状態で、動かしたいもののレイヤー(今回は文字)を選択し、串団子…じゃなかった「整列」ボタンを押してください。
シェイプは動かず、文字だけが揃いましたね(´∀`)
なお、いくつかのシェイプを合成してできたシェイプ(参考:http://www.qam-web.com/?p=6393)の場合は、一部しか点線で囲まれないことがよくありますので、きちんとシェイプ全体が囲まれているかどうかも要チェックです。
Illustratorの場合
Illustratorでの方法は、少し見つけづらいです。まず、「選択範囲を作る」というの自体がないので、Photoshopとは違った方法になります。でも、覚えてしまえばラクラクですよ♪
先ほどと同じように、黄色いシェイプを動かさずに文字だけを揃えます。
まずは、「選択ツール(V)」で2つのシェイプを選択してください。注意したいのが、「ダイレクト選択ツール(A)」だとどうも上手くいかないので、「選択ツール(V)」を使う、ということです。
そうしましたら、基準にしたいもの(ここでは黄色いシェイプ)をもう一度、クリックしてください。
これで、この太くなった線に対して、もう片方のものが揃えられる状態になりました。
では、「整列」ボタンを押してみましょう。上手く揃いましたか?
え、ならない?
実は、場合によってはもうひと手間かかるのです。
「整列」パネルの右下、「整列」というところをクリックしてください。3つの選択肢が出てきますが、ここで「キーオブジェクトに整列」になっているかどうか確認してください。他のものにチェックが入っていると、他の基準で揃ってしまい、動かしたくないものまで動いてしまいます。
できましたか?
この「キーオブジェクトに整列」は、一度選択すれば今後また変えない限りずっと設定されるようなので、最初だけ思い出してもらえれば大丈夫です。
ちなみに、そもそも基準にしたいシェイプをもう一度クリックしたら、太線どころか選択解除されちゃったんだけど!?という方。
「もう一度」の際、Shiftキーを押しながらクリックしていませんか?複数のものを選択する場合は「Shift」キーを押しながらクリックしていきますが、「もう一度」の時には何も押さずにただクリックしてください。私が以前、それで苦労したので書いておきます(笑)
【レベル3】でも、機能に頼りすぎないで!
これは技術的なというより感性の話ですが、補足として。
とりあえず揃える分には、今までご紹介したやり方で自動的に揃えてもらうのが早いし簡単です。が、そのあとでじっくり見て、本当にちゃんと揃っている“ように見える”かどうかを確認してください。
例えば、アルファベットではよくあることですが、
こちら、Photoshopで自動的に整列させ、縦方向を揃えました。でも、なんだかずれているように見えませんか?
これは「p」という文字の特性で、フォントにもよりますが、下にしっぽが出ているせいで他の文字より下部へ高さが出てしまいます。結果、単語全体が少し上に上がってしまいます。なのでその場合は、手動で調整しましょう。「p」のしっぽではなく○の部分が中央に来るように、少し下へずらすといいと思います。
なお、単語内に「d」など逆方向に高さが増しているものがあれば、こうはなりません。ちょっとレアケースですが、文字に限ったことではないので、「最後は自分の目で」ということを頭の片隅に置いておきましょう、というお話でした。
整列するクセをつけましょう
基本的なことなのですが、せっかく綺麗にデザインを作ったようでも、ラインがきちんと揃っていないと、それだけで雑なデザインに見えてしまいます。ひとつひとつ揃えるのは手間かもしれませんが、このように便利な機能を使って、手早くキレイにデザインを作りましょう★
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