2014/11/11
WEB制作に携わっている方のためのSQL講座
WEBエンジニアの皆さんであればSQLはほぼ100%必須の知識ですが、エンジニア以外のWEB制作に携わっている方々からは、「SQLって言葉は聞いたことあるけど一体どういうものなの?」とか「ちょっと触ってみようと思ったけど意味が解らない」という発言を耳にする機会はわりと多い気がします。
そこで今回はそんな方々のために、SQLについてのイメージを掴んで興味を持ってもらうためのお話をしたいと思います。
SQLとは?
SQLの前にデータベースについての説明が必要かもしれません。
データベースというものはデータを保存しておく場所です。
ファイルみたいなものですが、ファイルには出来ない多くの機能が備わっています。
イメージとしてはExcelの表を思い浮かべてもらうと良いと思います。
そういった表形式のデータを保存する場所がいくつも作ることができます。
そしてそれらのデータを保存する場所にデータを登録したり、更新したり、削除したり、取り出したりする時に使うのがSQLという言語です。
言語というとなんだか難しそうな感じもしますが、実はとっても簡単なんです。
とりあえず以下の4パターンのSQLを覚えれば簡単なWEBアプリくらいは作れちゃいます。
データを登録する
データベースにデータを登録する時に使うのが「insert文」というSQLです。
以下のような書式になります。
insert into 表の名前 (項目名1, 項目名2, 項目名3) values (値1, 値2, 値3);
項目名1に値1、項目名2に値2、項目名3に値3という形で1行登録されます。
データを更新する
データベース中のデータを更新する時に使うのが「update文」というSQLです。
以下のような書式になります。
update 表の名前 set 項目名1 = 値1, 項目名2 = 値2, 項目名3 = 値3;
項目名1は値1、項目名2は値2、項目名3は値3という形で更新されます。
データを削除する
データベース中のデータを削除する時に使うのが「delete文」というSQLです。
以下のような書式になります。
delete from 表の名前;
データを取り出す
データベース中のデータを取り出す時に使うのが「select文」というSQLです。
以下のような書式になります。
select 項目名1, 項目名2, 項目名3 from 表の名前;
表の中にある項目名1、項目名2、項目名3を1行とした複数の行が取り出されます。
基本的にはたったこれだけの事なのです。
とても簡単でしたよね!?
しかしなんかちょっと足りない気がします!?
こんなので良いの?って思った方は鋭いです。
そう、上記のSQLは表の中の全てのデータを対象としたものです。
つまり更新の際にはすべてのデータが更新され、削除の際にはすべてのデータが削除され、取り出す際にはすべてのデータが取り出されます。
特定のデータのみを対象にするには
更新する時や削除する時、データを取り出す時などは特定の条件にマッチするものだけを対象にしたいというケースが多いです。
そういった時に使うのが「where句」です。
where 項目名1 = ‘aaa’
この場合、項目名1の値がaaaのデータのみを対象とするという意味になります。
これを上記のselect文、update文、delete文の後ろにくっつけて使います。
以下のような感じです。
update 表の名前 set 項目名1 = 値1, 項目名2 = 値2, 項目名3 = 値3 where 項目名1 = ‘aaa’;
delete from 表の名前 where 項目名1 = ‘aaa’;
select 項目名1, 項目名2, 項目名3 from 表の名前 where 項目名1 = ‘aaa’;
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回説明したSQLだけでもWEBアプリケーションを作る際にはかなり色々な事が出来ますが、実際に一度手を動かしてSQLを利用してみると更に理解が深まると思います。
次回は、SQLを使ってデータベース操作をする際の環境構築について解説したいと思います。
ではまた。
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