2014/03/03
コーディングにおけるファイルパスの書き方
今日は、ファイルパスの書き方についてお話しようと思います。
コーディング作業の中で、気をつけるポイントとしてファイルパスの書き方があります。
コーディングで使われるパスの書き方は、「ルートパス」と「相対パス」の2通りがあります。
ルートパスとは、“一番上の階層を起点”に、読み込むことができる書き方のことを言い、
対して相対パスは、“編集しているファイルを起点”に、読み込むことができる書き方のことを言います。
ファイルパスの書き換えは、途中から変更すると時間を要してしまうため、
作業開始の段階で確認をした方が良いです。
特に、ルートパスで組んでいたものを相対パスに変更することは、
長年コーディングを経験している人でも、一筋縄ではいきません。
だったら最初から相対パスで組めばいいじゃん、と思うかもしれませんが、
それぞれメリット・デメリットがあるため、一概に判断することはできません。
下記にそれぞれのメリット・デメリットを上げました。
ルートパスのメリット・デメリット
メリット
- 同じファイルパスでどこからでも読み込めるため、コピーしてページを作るときに楽。
- 大規模サイトになってくると自然とファイル階層が深くなっていくため、
一番上の階層から指定できるのでわかりやすい。 - Dreamweaverを使う際、ライブラリファイルの読み込みが早い。
- SSIが使いやすい。
- ファイルへのリンク切れを起こしにくい。
デメリット
- ローカルでプレビューする際に、一手間が必要。
ルートパスで書かれたhtmlファイルをローカルで確認するには。 - 本番環境とテスト環境で、アップ先の階層が違う場合、ファイルパスを変更する必要がある。
- 相対パスへの変更に時間がかかる。
相対パスのメリット・デメリット
メリット
- ローカルでのプレビューに、ツールを使う必要がないため楽。
- 本番環境とテスト環境でアップ先の階層が違っていても、ファイルパスの変更なしでリンクが繋がる。
デメリット
- 階層が深くなるとリンク切れを起こしやすくなるため、大規模サイトには不向き。
- 大規模サイトの場合、ライブラリの更新に時間がかかる。
- 対象のファイルがどこにあるのか一目でわかりづらい。
うーん、こうしてみるとルートパスで書くほうがメリットが多いように見えますが、
サイトの規模が小さければ、わざわざルートパスを使わなくても良い気もします。
ファイルの管理方法の一つだと思っているので、
ファイルへのアクセスが煩雑にならないために、
「大規模サイトの場合ルートパス」、「小規模サイトの場合は相対パス」が良いのかなあと思います。
大規模サイトと小規模サイトの線引きが難しいところですが、
階層の深さが一つの目安なのかなと思います。
ともあれ、色々な書き方に慣れておくほうが対応できる幅は広がると思うので、
どちらかでしか組めないということはないようにした方が良いかなと思います。
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