2025/03/31
Googleが進める「Privacy Sandbox」って何?
プライバシー保護の流れは世界的に進んでおり、Web業界では「サードパーティCookieの廃止」という動きが注目されています。
この変化は大きな影響を与える可能性があり、 今回は利用制限の背景から現状、影響、対策の要点をご紹介します。
サードパーティCookie 利用制限の背景
インターネット利用者のプライバシー保護意識の高まりや、関連する法規制の強化を背景に、WebブラウザにおけるサードパーティCookieの利用を制限する動きが世界的に進んでいます。
サードパーティCookieは、ドメインを横断してユーザー行動を追跡し、ターゲティング広告などに長年利用されてきましたが、プライバシー上の懸念が指摘されていました。
この流れを受けて、主要なブラウザでの対応が進んでおり、一部のブラウザでは試験的に対応が実施されています。
想定される影響
Google Chromeでは、2024年初頭から一部ユーザーを対象にサードパーティCookieの利用を段階的に停止しています。
完全な廃止時期は当初予定から延期され、現時点(2025年3月)で具体的な時期は未定ですが、段階的な廃止は継続される見込みです。
Apple社のSafariやMozilla社のFirefoxでは、既にトラッキング防止機能によってサードパーティCookieの利用が制限されています。
この利用制限により、特にサードパーティCookieに依存してきたリターゲティング広告の実施や、サイト横断での広告効果測定(アトリビューション計測)の精度に影響が出ることが予想されます。これまでの広告運用や効果測定の手法を見直す必要性がでてきています。
代替技術「Privacy Sandbox」の開発
このような状況に対し、Googleは代替技術として「Privacy Sandbox」の開発を進めています。
これは、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、広告配信や効果測定などに必要な機能を維持することを目的としています。
具体的には、例えば以下の技術が考えられています。
- ユーザー一人ひとりを特定するのではなく、興味がありそうな分野を大まかに把握して広告表示に役立てる技術(Topics APIなど)。
- 以前サイトを訪れたことがある人達に対して、個人情報を外部に送らずにブラウザの中で関連性の高い広告を見せる仕組み(Protected Audience APIなど)。
- 誰が見たかは分からないけれど、「広告がきっかけで商品が売れた」といった成果を計測するための技術(Attribution Reporting APIなど)。
ただ、これらの技術はまだ開発やテストが進められている真っ最中です。サードパーティCookieが果たしてきた役割を、完全に同じように代替できるかどうかは、正直なところ、まだこれから見ていく必要がある段階です。
参考:オンラインでの プライバシーを保護する
https://privacysandbox.com/intl/ja_jp/
「ファーストパーティデータ」の重要性
Privacy Sandboxのような代替技術の動向は今度も注視する必要がありますが、今後は自社で収集・管理する「ファーストパーティデータ」の重要性も高まっていく可能性があります。
ファーストパーティデータとは、ユーザーから同意を得て、自社のWebサイトやアプリを通じて直接収集した情報(例:会員情報、購買履歴、サイト内行動ログなど)を指します。
これらのデータを収集・分析し、顧客理解を深め、マーケティング施策やサービス改善に利用します。
ただ、データ収集にあたっては、個人情報保護法をはじめとする法律を遵守し、ユーザーの同意を得ることが前提となっています。
まとめ
サードパーティCookie廃止への対応として今取り組むべきことは、Privacy Sandboxのような代替技術の動向を把握し、同時に自社のファーストパーティデータの取り扱い方法を考えていくことです。
この変化はまだ続きますから、継続的な情報収集と具体的な準備が必要ですね。
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