2024/11/13
【axe DevTools】ウェブアクセシビリティを簡単に診断・改善できる拡張機能
現代のウェブ開発では、アクセシビリティ対応が欠かせない要素となっています。誰もが快適に利用できるウェブサイトを構築するためには、アクセシビリティ基準に従った設計と検証が必要です。ここで役立つのが、Chrome拡張機能「axe DevTools」です。
今回は、Webアクセシビリティ向上Chrome拡張機能「axe DevTools」についてご紹介していきます。
axe DevToolsとは?
axe DevTools は、Deque Systemsが開発したウェブアクセシビリティの診断ツールです。Google Chromeの拡張機能として提供されており、開発者やデザイナーがウェブサイトのアクセシビリティ問題を特定し、迅速に対応するためのツールです。
主な特徴
-
簡単な操作性
axe DevToolsは、ブラウザの開発者ツール内に統合されており、直感的な操作でアクセシビリティ診断を行うことができ、特別なスキルがなくてもすぐに使い始められます。 -
詳細なレポート
診断結果は分かりやすく分類され、修正が必要な箇所を具体的に示してくれます。各問題には、その解決方法や関連するアクセシビリティ基準(WCAG)も明記されています。 -
高速スキャン
ウェブページ全体を迅速にスキャンし、実行から即座にアクセシビリティの問題を特定します。 -
無料版と有料版の選択肢
基本的な診断機能は無料で利用可能ですが、一方より高度な診断やチーム向けのコラボレーション機能を利用するには、有料版を選択することもできます。
使い方
-
インストール
まず、Chromeウェブストアからaxe DevToolsをインストールします。 -
診断の開始
対象となるウェブページを開き、Chromeの「検証ツール」(右クリック > 検証 もしくは F12キー)を開き、「axe DevTools」タブに移動します。
その後「Full Page Scan」をクリックして、ページ全体のアクセシビリティ診断を実行します。
-
結果の確認と修正
診断結果では、以下の情報が確認できます。
例として、「ラベルが不足しているフォームフィールド」などの具体的な問題が表示され、それに対応する解決策が提案されます。
-
改善の実施
診断結果では、以下の情報が確認できます。- 問題の概要
- 問題箇所のコード
- 修正の推奨事項
診断結果に基づき、コードやデザインを修正します。その後、再度スキャンを実行し、問題が解決されたことを確認します。
まとめ
axe DevToolsは、アクセシビリティ診断を簡単かつ効率的に行えるツールとして、ウェブ開発者やデザイナーにとって欠かせない存在です。無料で利用できる基本機能だけでも十分に効果を発揮するため、誰もが使いやすいウェブを目指して、axe DevToolsを活用してみましょう!
コーディング業務のご依頼、ご相談の詳細についてはこちらから
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしければシェアしていただければ幸いです。
次の記事へ | 前の記事へ |
WEB業界ならqam!qam(カム)はWEB業界で働く人や興味がある人に役立つ情報サイトです。
マーケティングやデザイン、マークアップ(コーディング)、プログラム、トレンドなどの情報をqamライター陣が執筆。噛めば噛むほど(読めば読むほど)制作・開発や運営・運用、業界知識やノウハウを学ぶことができます。