2024/11/21
「アプリにトラッキングしないように要求しますか」のトラッキングの意味とは?セキュリティ上安全か否かについて解説!
スマートフォンにアプリをダウンロードした際、下記のような画面が表示され、見たことがある方も多いと思います。
そして何となく「許可しないほうがいいのかも?」と思い、「アプリにトラッキングしないように要求」を選択している方もいらっしゃるかもしれません。
このトラッキングってそもそもどういったものなのか、そしてどちらを選択すべきなのかを説明していきます。
トラッキングとは?
「トラッキング(Tracking)」は、日本語にすると「追跡」という意味になります。トラッキングはユーザーの行動を追跡・分析する手法のことなので、この情報からユーザーの興味関心・嗜好・行動パターンを把握するために活用されるということです。
ですが「追跡」という言葉だけ見ると、自分の位置情報を取得されている!とマイナスなイメージを持たれてしまう場合もありますよね。
実際はユーザーの体験向上に役立てるために使用されるものなので、ユーザーにとってすべてがマイナスなわけではありません。
そして最初に挙げていた「アプリにトラッキングしないように要求しますか」と出てくる画面は、【アプリトラッキング】というものです。
アプリトラッキングはアプリ内のユーザーの行動を追跡できる仕組みで、ユーザーの同意がなければ取得できないので、必要に応じて許可する・しないを選択しましょう。この確認画面で「許可」を選択した場合のみアプリトラッキングが可能になります。
トラッキングのメリットとは?
企業側
企業にもたらすメリットは主に「マーケティング」と「広告」の2つです。
自社サイトを所有する場合、ユーザーがどのような行動を取っているのかを把握でき、離脱されやすいWebページなどを把握することで、課題を見つけ改善にも役立ちます。
Web広告ではトラッキングしたユーザー情報に合わせて、興味関心が高い広告を表示することができます。
ユーザー側
ユーザーにもたらすメリットはトラッキングによって、Webサイトへログインする際に、2回目からログイン情報の入力が省略できたり、興味のある商品やサービスの広告が表示されたりします。
ユーザー自らが検索をして情報を取りにいかなくても、興味のある情報が出てくるのはメリットとなります。
情報収集をする上で利便性が上がるので、効率的になりタイパ(タイムパフォーマンス:かけた時間に対する満足度)も向上します。
トラッキングのデメリットとは?
企業側
トラッキングはユーザー情報がデータ化されるため、トラッキング情報を盗まれると、会員の個人情報が漏えいしてしまうリスクがあります。
トラッキングを利用する企業は、セキュリティリスクがあることを理解し、事前に対策などを行う必要があります。
その他にユーザーの興味の高い広告を表示することができるメリットがありつつも、何度も同じ広告が表示されることで、ユーザーがしつこいと感じてしまいマイナスイメージを持ってしまう場合もあります。
ユーザー側
トラッキングによってユーザーが閲覧したWebサイトや購入した商品情報を元にWeb広告が表示されるため、行動が監視されていると思われる場合があります。
また、間違えてタップしてしまったものから関連づいて、オススメに表示されるようになってしまったという経験は多いかと思います。
プライバシーを守るために
メリット・デメリットを挙げましたが、結局のところ「トラッキングを許可」をすることはセキュリティ上危険なのか?という点においては、危険性はあまりありません。
あくまでアプリ側がトラッキング情報を収集する目的は、ユーザーの行動履歴から趣味・嗜好を分析して行う広告の表示や、問題点を把握し改善のためをするためだからです。
もちろん企業側が情報漏えいといった、セキュリティリスクへの対策を講じた上での話になります!
そして日頃からよく使用するアプリだけでなく、過去にインストールしたものなど、自分が信頼をおけるアプリの設定を見直すことも大事です。
- トラッキング要求を許可しているアプリ
- 位置情報を許可しているアプリ
- スマホのOSのバージョンをアップデートする
メリット・デメリットどちらも理解して、必要な情報を取捨選択していくことで、ユーザーのスマホのプライバシーを守る意識も上がります。
まずはスマホ内の設定の見直しから始めてみてください!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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