WEB業界で働く人や興味がある人に役立つ情報サイト“qam(カム)”

もの

2024/09/12

【とろ~り】Photoshopでクリーミーな装飾を作ってみよう

投稿者: もの
カテゴリー: デザイン >Photoshop

バナーや背景デザインで、クリームが画面の上からとろ~っと垂れてきているような装飾を見たことがありませんか?

今回はPhotoshopで「とろ~っとした装飾」を作る方法をご紹介します!

チョコレート風装飾を作る

まずは適当なデザインを用意します。
チョコレートスイーツのバナーのイメージで、背景や写真、文字を配置します。

「とろ~り」のベースを作る

「Chocolate」の文字の下に空の透明レイヤーを新規作成します。そこにブラシツールで太い横線を引きます。
色は後から変えられますが、イメージがつきやすいように最初からチョコレートらしい色にしておいたほうが作りやすいです。

線はできるだけ端がぼやけないように「硬さ」を「100%」にしておきましょう。
ただし「鉛筆ツール」だとカクカクしてしまうので、硬めの線といっても基本的には「ブラシツール」で描いていきます。

フリーハンドだと真っ直ぐに線を引くのは難しいですが、あまり真っ直ぐ過ぎると不自然になってしまうので、多少ゆがんでいて大丈夫です!

ここから、とろ~っとチョコレートが垂れてきているイメージにしていきます。

先に引いた横線よりも細めの縦線を、横線を起点にして何本か描いていきます。
線が引けたら、消しゴムツールで削って整えます。

細かい注意点は次のような点です。

  • 線の間は丸く削る
    柔らかい液体なので、全体的に角がないように描いていきます。
  • 下の方をぷっくりと太めにする
    重力で少し液体が下に溜まるイメージで、線の下部を少し太くします。
  • 線の太さや線同士の間隔はそろえず、ランダムに
    バラバラと流れていく感じにすると自然です。

「とろ~り」のベースができました!
実はここが一番苦労するところかもしれません。

あとはレイヤー効果を使って質感を出していきます。

チョコレートの質感を作る

先ほど作ったベースに、レイヤー効果をかけていきます。効果については、今回は次のように設定しました。

  • 境界線
    ・サイズ:2
    ・描画モード:通常
    ・カラー:ベースの色
  • シャドウ(内側)
    ・描画モード:オーバーレイ
    ・カラー:白
    ・不透明度:90
    ・角度:135度
    ・距離:7
    ・サイズ:1
  • ドロップシャドウ
    ・描画モード:乗算
    ・カラー:黒
    ・不透明度:25
    ・角度:135度
    ・距離:4
    ・サイズ:3

チョコレートっぽい質感になりました!
もっとこだわればさらにリアルにもできそうですが、今回作りたいのは「チョコレート自体」ではなく「チョコレートっぽい装飾」なので、このくらいの処理で良いかと思います。

生クリーム風装飾を作る

次は、生クリームのような装飾を作ってみます。

適当にケーキのバナーっぽいデザインを用意したら、先ほどチョコレートの装飾で作ったようなベースを作ります。

形はチョコレートと同じで大丈夫です。色については、真っ白ではなく少しだけ暖色寄りの薄いグレーにしたほうが優しい仕上がりになります。

ここから、チョコレートの時のように質感を出すためのレイヤー効果をかけていきます。

  • 境界線
    ・サイズ:2
    ・描画モード:通常
    ・カラー:ベースの色
  • シャドウ(内側)
    ・描画モード:オーバーレイ
    ・カラー:白
    ・不透明度:90
    ・角度:135度
    ・距離:7
    ・サイズ:1
  • グラデーションオーバーレイ
    ・描画モード:スクリーン
    ・不透明度:100
    ・グラデーション:白を0→100%
    ・角度:90度
  • ドロップシャドウ
    ・描画モード:乗算
    ・カラー:黒
    ・不透明度:15
    ・角度:135度
    ・距離:4
    ・サイズ:3

白い生クリームっぽい質感になりました!

はちみつ風装飾を作る

最後に、はちみつ装飾を作っていきます。ベースの色は先ほどの生クリームの要領でつけていきます。色は少し黄色寄りのオレンジが良いですね。

ベースの色が決まったら、質感を出すためのレイヤー効果をかけていきます。

  • 境界線
    ・サイズ:1
    ・描画モード:通常
    ・カラー:ベースの色
  • シャドウ(内側)1
    ・描画モード:オーバーレイ
    ・カラー:白
    ・不透明度:20
    ・角度:135度
    ・距離:20
    ・サイズ:10
  • シャドウ(内側)2
    ・描画モード:通常
    ・カラー:白
    ・不透明度:40
    ・角度:135度
    ・距離:7
    ・サイズ:1
  • グラデーションオーバーレイ
    ・描画モード:オーバーレイ
    ・不透明度:30
    ・グラデーション:黒→白100%
    ・角度:90度
  • ドロップシャドウ
    ・描画モード:乗算
    ・カラー:黒
    ・不透明度:20
    ・角度:135度
    ・距離:4
    ・サイズ:3

3パターンともにテカリを出すために「シャドウ(内側)」をしっかりつけていますが、はちみつにはもう1つ「シャドウ(内側)」を設定し、輝くようなツヤを足しています。

そして、はちみつは透明な液体ですので、ここからさらにレイヤーの「塗り」のみ「不透明度:60%」とします。

はちみつっぽい質感になりました!

スイーツ系のデザインに取り入れてみよう

今回は比較的簡単に「とろ~り」とした装飾を作る方法をご紹介しました。

とろ~りとした食材を使ったスイーツの紹介デザインに取り入れるとクオリティが上がりますし、実際に甘くクリーミーな何かを食べているような気分になり、購買意欲も湧きそうです。

イラスト素材を探せばもっとリアルで質の高いものもありますが、自分で作れると調整がしやすく使いやすいので、ぜひ一度作ってみてくださいね。

コーディング業務のご依頼、ご相談の詳細についてはこちらから

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

よろしければシェアしていただければ幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

よろしければこちらの記事もお読みください。

WEB業界ならqam!qam(カム)はWEB業界で働く人や興味がある人に役立つ情報サイトです。
マーケティングやデザイン、マークアップ(コーディング)、プログラム、トレンドなどの情報をqamライター陣が執筆。噛めば噛むほど(読めば読むほど)制作・開発や運営・運用、業界知識やノウハウを学ぶことができます。

トップへ