2024/07/01
素材を使うために知っておきたい著作権・肖像権・知的財産権についてまとめました!
Webサイト制作において、必ず知っておきたいことの一つに【権利の種類】があります。インターネット上にある写真やイラストなどには創作した人の権利が発生するものなので、使えそうだからダウンロードして載せちゃおう!としてしまうと後に権利侵害をしていたということになりかねません。制作者の方は改めて知っておきたい【著作権・肖像権・知的財産権】について説明をしていきます。
写真やイラストの権利について
写真やイラストには、原則として著作権が存在します。
素材(有料・無料に関わらず)として利用できる写真やイラストも著作権の保護期間を過ぎたもの、放棄されたもの、利用できる条件が明記されているもの以外は、すべて著作権の保護対象です。
著作権とは
「著作権」とは、「著作物」を創作した者(「著作者」)に与えられる、自分が創作した著作物を無断でコピーされたり、インターネットで利用されない権利です。 他人がその著作物を利用したいといってきたときは、権利が制限されているいくつかの場合を除き、条件をつけて利用を許可したり、利用を拒否したりできます。
先述の通り、Webサイト制作に写真やイラストを使用することがありますがこの使用する素材にも著作権というものが発生しています。日本では著作物を創作した時に自然に権利が発生しますので、著作権は保護期間を過ぎるかもしくは放棄されない限り著作権保護の対象となります。
- 写真の著作権
著作権法によって保護されている、著作物の一定の利用を排他的に支配する権利。 - 人物の肖像権
承諾なしに自分の姿・形を撮影されたり、使用されたりしない権利。
肖像権とは
肖像権とは、肖像に帰属される人権のことである。大きく分けると人格権と財産権に分けられる。プライバシー権の一部として位置づけられるものであるが、マスメディアとの関係から肖像権に関する議論のみが独立して発展した経緯がある。
個人の顔や姿などの肖像は、ひとつの権利として保護される対象になっており、町で知らない人の写真をとってSNSなどに公開したり好きなタレントの写真を勝手にインターネットなどで公開したりすることは、肖像権侵害に当たるというわけです。
知的財産権(知的所有権)とは
知的財産権とは、著作物や発明、商標などといった無体物について、その創出者に対して与えられる、民法上の所有権に類似した独占権である。
知的財産権とは、知的な創作活動によって何かを作り出したときに、その創作者に与えられる、創作したものを「勝手に利用されない」権利です。
そのうち、精神文化的なものを「著作権」、物質文化的なものを「工業財産権」ないしは「産業財産権」といいます。知的財産権は、市場経済や市場競争にも深く関わってくる権利となります。
まとめ
写真やイラストを安全に使うポイントは、「リスクを正しく認識し、事前に回避する」ことです。
人物写真の被写体には肖像権があり、利用する時はその写真素材に「肖像権使用許諾同意書(モデルリリース)」があるか必ず確認をしましょう。
また被写体の権利で注意するのは、人物の肖像権だけではありません。有名な建築物や商業施設、施設の敷地内で撮影された写真などを使用する場合、その管理者に使用許諾をとる必要があるケースがあります。使用条件(注意・規制情報)の確認は必ず行いましょう。
今回は大きく3つの権利を挙げて説明をしましたが、権利の種類については他にも特許権や意匠権及び商標権など様々なものがあります。
ガイドラインを理解せずにSNS上で何気なく使ってしまうことや、Web制作をする際に誤って使用してしまうといったことがないように、利用しても問題がないものか調べてから取り扱うようにしましょう!
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