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2024/06/26

【雑学ネタ】動画解像度についてのあれこれ

投稿者: JQ
カテゴリー: トレンド >TIPS

皆さんは普段、YouTubeなどで動画を見るとき、「解像度」を気にしたことはありますか?
多くの方が、解像度の設定が「自動」になっていて、その時のネットワーク環境や端末のスペックに応じて調整してくれるモードになっているかと思います。

例えばYouTubeで動画の解像度を選ぶ際には「360P」や「480P」、「720P」、「1080P」などたくさんの選択肢があると思います。
今回は、この解像度について、雑学ネタ的にあれこれ書いてみたいと思います。

解像度の数字が意味するものは?

「1080P」という解像度が、いわゆるフルHDと呼ばれるテレビ放送でも一般的な解像度に当たりますが、この「1080」という数字が何を意味しているかはご存知でしょうか?
フルHDという解像度は16:9の比率の画面において、横が1920ピクセル、縦が1080ピクセルで一つの画面を構成している状態を指します。
すなわち、解像度の数字が意味するものは、その解像度における「縦方向のピクセルの数」ということになります。
「720P」「480P」であれば、縦方向のピクセル数が720ピクセル、480ピクセルとなり、フルHDに比べて画質が低下することになります。

「1080P」のPは「ピクセル」?

先ほどの説明で1080Pという解像度は、縦方向に1080ピクセルの画素が並んで画面を構成しているとお話しました。
ということは「1080P」の「P」は「ピクセル」の頭文字なの?と思いがちですが、実は違います。
この場合の「P」は「プログレッシブ(Progressive)」という単語の頭文字で、動画の表現方法のことを差しています。
次にこの動画の表現方法についてご説明します。

「プログレッシブ」と「インターレース」

先ほど紹介した「プログレッシブ」という動画の表現方法は、動画の一コマ一コマで画面全体のピクセルをONにしてパラパラ漫画のように画面に映し出しています。
ですのでプログレッシブ形式で表示されるYouTubeなどの動画サイトでは、ブレが少ない安定した動画を見ることが出来ます。

対して「インターレース」という動画の表現方法があります。これは現代のテレビ放送で採用されている形式で、動画の一コマ一コマについて、縦方向に見た時に上から数えて、まず偶数番目のピクセルだけONになり、次のコマでは奇数番目のピクセルだけがONになるという方式です。

そんなことして動画が見づらくならない?と思うかもしれませんが、この偶数番目・奇数番目のピクセルが交互にONになる間隔が非常に短いため、体感的には前のコマの残像が残っている影響で自然と動画になっているように見えるのです。
インターレース方式はプログレッシブ方式に比べて、一コマあたりに送る情報量が半分で済むため、テレビではこの方式が採用されています。

プログレッシブ
プログレッシブ
インターレース
インターレース
(画像引用:EIZO

「4K」という解像度について

数年前から家電量販店に行くと4K画質のテレビをたくさん見かけるようになりました。

横方向にいくつのピクセルがあるかで表現

「4K」という言葉の「K」は1000を表現します。ということは4Kは4000ということになります。
この4000は画面の横方向のピクセル数のことを表しています。4K画質は横3840ピクセル、縦2160ピクセルのことですから、横方向はおおよそ4000ということで4Kという表現が使われています。

ちなみに、一般的に普及しているテレビの画質であるフルハイビジョン(1080P)は、横方向が1920ピクセルであるため「2K」と呼ばれたりもします。
画質を簡単に比べるとき、4Kのほうが2Kの2倍キレイな表現ができるということになります。

最近は「8K」画質も

最近では4Kにとどまらず「8K」という画質のテレビも販売され始めています。
先ほどの法則に当てはめて考えてみると、「8K」は4Kの2倍キレイ、2Kと比べると4倍キレイということになります。

ただ、まだ一部のBSやCS放送のみが8Kや4K放送を行っている状況なので、地上波のテレビがキレイな4K画質になるのは、まだまだ先になりそうです。

なぜ地上波は4K画質にならない?

BSやCS放送が4Kや8Kでの放送を始めているにも関わらず、なぜ地上波は未だにフルハイビジョンの放送を続けているのか?

それは、受信者側のテレビの環境がまだまだフルハイビジョンの環境の割合が非常に高く、そんな中、放送側が4K放送に切り替えてしまったら、災害が起きたときや緊急事態のときなど、伝えなければいけない情報が届かない人が多く発生してしまうため、まだまだ4K画質のテレビの普及率が低いうちは、地上波まで4K放送にするわけにはいかないのです。

まとめ

今回はWeb制作のテクニックなどではなく、雑学的に動画やテレビの解像度についてお話をしてきました。
フルHDとか4Kとか1080Pとか、単語は聞くけれど意味までは知らなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ぜひ、今後の話の種にしていただけると幸いです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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