2024/06/10
アクセシビリティに配慮したカルーセルスライダーの作り方【slick.js】
Web業界では、近年アクセシビリティに関して、注目が集まっています。
今後、アクセシビリティに対応したサイトを作る際には、自動再生のスライダーには、再生・停止をつける必要があります。今回はアクセシビリティに配慮したカルーセルスライダーの作り方について紹介します。
アクセシビリティに配慮されている状態とは?
アクセシビリティに配慮されている状態とは、デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」には、下記の状態と記されています。
- 目が見えなくても情報が伝わる・操作できること
- キーボードだけで操作できること
- 一部の色が区別できなくても情報が欠けないこと
- 音声コンテンツや動画コンテンツでは、音声が聞こえなくても何を話しているかわかること
今回紹介する内容以外にも、気を付けなければならないことがたくさんあります。ぜひ、皆様も調べてみてください。
必須なオプション【accessibility: true;】について
まずは、アクセシビリティ対応する上で、必須なオプションであるaccessibility: true;について紹介します。
このオプションは、キーボード操作やスクリーンリーダーなどのアクセシビリティを向上させるためのオプションです。trueにするとキーボードの矢印でスライダーを操作できるようになります。
$(document).ready(function(){ $(".slick").slick({ accessibility: true; }); });
スライドを停止・再生できるボタンの作り方
それでは作り方を紹介していきます。
下記HTML・jsによって作ることができます。cssはデザインに合わせて付けてください。
・HTML
<div class="slick"> <div class="slide"><img src="test1.jpg"></div> <div class="slide"><img src="test2.jpg"></div> <div class="slide"><img src="test3.jpg"></div> <div class="slide"><img src="test4.jpg"></div> </div> <div class="btnarea"> <button class="slide_stop">停止</button> <button class="slide_start">再生</button> </div>
・JavaScript
$(document).ready(function(){ $(".slick").slick({ autoplay: true, autoplaySpeed: 1000, accessibility: true, }); // 「停止」がクリックされたら一時停止 $(".slide_stop").on("click", function() { $(".slick").slick("slickPause"); }); // 「再生」がクリックされたら再開 $(".slide_start").on("click", function() { $(".slick").slick("slickPlay"); }); });
「停止」が押されたら、スライダーを一時停止し、「再生」が押されたら、自動再生を再開する処理をしています。
まとめ
今回は、アクセシビリティに対応したカルーセルスライダーの作り方についてをご紹介しました。
ぜひ活用してみてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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