2020/11/16
【Photoshop】描画モードの「乗算」「スクリーン」「オーバーレイ」を見比べてみよう。
今回は、Photoshopの描画モードの違いについて、軽くご紹介したいと思います。
描画モードとは、「レイヤー」タブ、またはレイヤー効果のウィンドウ内で選べるもので、同じ色を重ねたとしてもモードが違うと異なる見え方になります。
選べるモードはたくさんあるのですが、全部説明すると長くなってしまうので、ここではよく使うものだけピックアップしていきます。
人によるとは思うのですが、私がよく使うのは「乗算」「スクリーン」「オーバーレイ」です。
まずは見比べてみましょう
どういう仕組みで見え方が変わるのかを文章で説明したところで分かりにくいと思うので、まずは違いを見てみましょう。
同じ色に対して、「乗算」「スクリーン」「オーバーレイ」モードでそれぞれグラデーションをかけました。グラデーションは上→下へ、白→黒に変わるものをかけています。
「乗算」と「スクリーン」は50%、「オーバーレイ」は100%の不透明度です。
モードによって、適切な不透明度があるのもポイントです。
見比べてみると、それぞれ特徴があります。
- 「乗算」は黒だけ黒っぽく表示される。
- 「スクリーン」は白だけ白っぽく表示される。
- 「オーバーレイ」は白も黒も表示されるが色の明暗で表示される。
パッと見ると、オーバーレイをかけたものが色が一番鮮やかに見えます。乗算やスクリーンは「黒」や「白」という色がかかってしまうのでどうしても濁ってしまうのですが、オーバーレイの場合は濁らず明暗がつくので、きれいですね。
ただ、そのぶん少し派手な印象にもなってしまうので、乗算やスクリーンのほうが雰囲気に合う場合もあります。そのため、どれがベストかということは特になく、画面全体のトーンやお好みで選んでいくことになります。
写真加工でも違いが出ます
単色に色をかける時だけでなく、写真に色フィルターをかける場合でも、描画モードによって違いが出ます。
サイクリング女性の写真にオレンジをかけてみます。
乗算
乗算だと、明るい部分にオレンジがかかりつつ、暗い部分はやや暗くなっています。ちょっとクールでノスタルジックな感じです。
スクリーン
こちらは暗い部分にオレンジがかかり、全体的にちょっと明るくなっています。古い写真っぽくてお洒落です。
オーバーレイ
コントラストが強くなっています。くっきりしてかっこいい雰囲気ですね。
ここまで分かりやすく色フィルターをかけることは多くないかもしれませんが、少し色味調整したいときの参考にしていただければと思います。
このように、同じ色、同じ画像でも「描画モード」を変えると結構印象を変えることができ、表現の幅も広がります。あまり意識していなかった方は、ぜひ自分でも試してみてください!
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