2020/11/10
【解説】同じようで実は違う!?日本の5Gと海外の5Gの違い
iPhone 12が発売され、ようやく「5G」という通信規格がだいぶ身近になってきました。
「5G」と聞くと、「2時間の映画が3秒でダウンロードできる」といったように、超高速通信ができるという考えが頭をよぎりますが、正確に言うと「5G」には2種類の区分があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
今回はそのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
2種類の「5G」
「ミリ波」
2種類あるとご説明した5Gの1つ目は「ミリ波」と呼ばれるものです。このミリ波を使用すると、先ほどお話したように「2時間の映画が3秒でダウンロードできる」といったことも実際に可能です。
また、通信による遅延も少なく、1つの基地局からの電波でこれまでの4Gの何倍もの端末の通信をさばくことが出来ます。
対してデメリットとしては、周波数が非常に高い電波なので、障害物に弱く、電波の届く範囲も狭くなります。
何より、まだまだ環境が整っておらず、アメリカで発売されたiPhone 12ではミリ波に対応していますが、日本版のiPhone 12はミリ波に対応していません。
そのため、日本ではこの「ミリ波」の恩恵を受けることは、現在のところは簡単には出来ない状態です。
「sub6」
もう一つの5Gの規格は「sub6(サブシックス)」と呼ばれるものです。
この「sub6」の電波は、実は純粋な5G規格ではなく、4Gの技術を応用して出来たものになります。
そのため、通信速度では先述の「ミリ波」には及ばないというデメリットがあります。
逆にメリットとしては、4G技術の派生なので、この電波を利用できる環境がミリ波よりも簡単に整えることができ、比較的早くサービスを利用することが出来ます。
また、ミリ波に比べて電波の届く範囲が広く、障害物の影響も受けづらいので、安定して通信をすることが可能となります。
まとめ
iPhone 12の登場により、アメリカや韓国に次いで、いよいよ日本でも5Gサービスが当たり前になるか!?と思われましたが、5Gの真のパフォーマンスを発揮するのはまだまだ先になりそうです。
4G通信でも十分に速く、安定的に通信ができる現状があるため、今すぐ5G対応端末に変更しないといけないといったことはありません。
端末を変えるだけではなく、周りの環境が整ってこその5Gになるので、しっかりと状況を見極めて、自分にとって良きタイミングで乗り換えることをおすすめします。
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