2017/12/27
Linux入門編 – (1) viを使ってみよう
Web制作に携わっていると何らかの理由で一度はLinuxを使わなければならない状況になった事があるのではないでしょうか。
普段WindowsやMacを使っているとコマンドラインからOSを操作するという動作はとても扱いづらく、苦手意識がある方も多いと思います。
しかし現在のWebサイトを動かしているOSの主流はLinuxです。おそらく今後も何かしらLinuxを使う機会というのはあると思いますので、いざ作業しなければならなくなった時に拒絶反応を起こさないよう、免疫をつけておくと良いのではないかと思います。
でも、何から学んでいいか分からない。そんな方のために沢山ある機能の中から、この機能のこれだけは最低限覚えておくと役に立つと思うものを解説していきたいと思います。
それでは、まず第1回目はviです。
※覚えやすいように1つの操作に対して1つだけ説明します。
viとは?
コマンドラインから操作するタイプのテキストエディタです。
LinuxのインタフェースにはCUI(コマンドラインユーザインタフェース)とGUI(グラフィックユーザインタフェース)がありますが、レンタルサーバを利用する場合などはほぼ間違いなくCUIでの操作となります。
その際にSSHでログインしてファイルを編集するのに使うのがviです。
ファイルの編集
コマンドラインから「vi ファイル名」と入力するとテキストファイルを編集することが出来ます。
その際ファイルが存在していない場合は新規作成となり、空のファイルを編集する状態となります。
入力できる状態にする
「i」キーを押すとテキストを入力できる状態になります。
矢印キーでの位置の移動やバックスペースキーでの文字の削除も出来ます。
基本的なコマンド操作
まずは説明用に文字を入力してみました。
この状態から「Esc」キーを押すとコマンド操作できる状態になります。
「x」キーを押すとフォーカスのあたっている場所の文字を削除します。
「dd」と押すとフォーカスのあたっている行を削除します。
「yy」と押した後「p」と押すとコピーした行を任意の位置でペーストすることが出来ます。
以下は2行目をコピーして4行目にペーストした例です。
検索してみよう
「/ 検索したい文字列」と入力するとフォーカスのあたっている場所から文字列の検索が行われ、最初にヒットした文字にフォーカスが当たります。
「n」キーを押すと次にヒットした文字に移動します。
行を移動する
「行数 shift+G」と入力すると指定行まで一気に移動します。
以下は「1 shift+G」と入力した例です。
行数を指定せずに単に「shift+G」と入力すると最終行まで移動します。
保存する
「shift + ZZ」でファイルを保存します。
保存せずに終了したい場合は「:q!」と入力します。
まるで呪文のようなコマンドですが間違えないようにあえて複雑な文字列にしているのでしょうね。。
まとめ
いかがでしょうか。
他にももっと色々な使い方はありますが、最低限このくらい知っていると大体の事は出来ると思います。
操作方法が独特なので慣れるまでは大変ですが、一度慣れてしまうとGUIのテキストエディタよりも便利だと思う部分もあるくらいです。
ぜひ、がんばって慣れてみてください。
それではまた。
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