2017/11/28
常時SSL(全体https)化の具体的な手法について
『httpからhttpsへの移行が本格化へ』というエントリーを前回アップしましたが、これについて具体的にどう動けばいいのか?という問い合わせをいただきました。今回は2つの方法をご紹介します。
これまで行われてきた従来のSSL(全体https)化
これまで行われてきた従来のSSLの実装とは、信頼できるプロバイダーからSSL証明書を購入し、それをさらにサイト全体に実装する方法です。
※googleは、Symantec発行の証明書は今後、信頼しないと発表を行いました。
会社はいくつかありますが、VeriSign、GeoTrust、RapidSSLといったブランドが比較的有名とされています。
<メリット>
- 完全なセキュリティ
- ブラウザのアドレスバーに緑色の南京錠と社名がはいる
- サブドメインでも対応可能
とメリットは多くのありますが、
大きな欠点としては、『費用が高い』ことが挙げられます。
では、それ以外には方法は全くないのか?というとそうでもありません。
Let’s Encryptによる常時SSL(全体https)化があります。
Let’s EncryptによるSSL化
Let’s Encryptは、無料のSSL証明書を提供している無料サービスです。証明書の入手は無料ですが、先述にてお伝えしたhttpsの実装に非常に似ています。
- 費用は無料
- 実装が簡単
- セキュリティに関して、有名どころのサービスと大きく代わることがない。
しかし、こういう話にデメリットは必ずつきものです。
もし今お使いのサーバーが共用サーバの場合、Let’s Encrypt自体に対応しているサーバでないといけません。
※2017年11月現在対応しているサーバーとしてはエックスサーバーとZenlogicが発表しています。
ここをクリアにしようと思うとサーバーの乗り換えが発生します。
上記手法はたくさんあるうちの1つでしかなく、「一概にこれがおすすめです。」「これが絶対です。」というものは存在しません。
そもそも常時SSL(全体https)化しないでサイトを閉じることも1手だとgoogle側は発言しています。
運営者側の状況や予算、リテラシーの総合で判断して常時SSL(全体https)化を推し進めていかなければいけません。「まずどこから手をつけたらいいか分からないけど、上司に言われたんだ」という問い合わせからでも結構です。お気軽にご相談ください。
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