2017/10/11
CMSの種類と特徴を理解し使い分ける
常に更新されていて最新の情報が掲載されているWEBサイトであることは運用していく上でとても重要な要素です。
WEBサイトはHTMLという言語で記述されており、更新するには通常HTMLを作成してFTPソフトでアップロードする事になりますが、日々更新していくとなると毎回この手順では手間が掛かりすぎます。
そこでCMSを導入してページ作成を簡単に出来るようにしているWEBサイトも多いのではないでしょうか?
ただ、そんな便利なソフトですが実は色々な種類があります。
今回はそんなCMSの種類と特徴を理解し使い分ける為のノウハウをざっくりとまとめてみました。
目次
CMSとは?
コンテンツマネジメントシステム(content management system)の略です。
WEBサイトはHTMLという言語で作られていますが、それらを管理画面から編集できるようにして専門知識が無くてもWEBページの編集を可能にする為のソフトウェアです。
CMSの種類
多少強引なカテゴライズになってしまいますが、大きく分けて3種類あります。
- サイト全体を管理するタイプでコンテンツを動的に生成するタイプ
- サイト全体を管理するタイプでコンテンツを静的に生成するタイプ
- サイトの一部を部分的に管理するタイプ
CMSの特徴
サイト全体を管理するタイプでコンテンツを動的に生成するタイプ
ユーザがWEBページを閲覧する際にデータベースからデータを取り出してWEBページを生成します。
その為、検索や並べ替えといったユーザの要求に応じたページを動的に表示することが出来たりと、実装の自由度が高いタイプです。
代表的なものにワードプレスがあります。
ソフトウェア自体にカテゴリーを管理したり、ページの部品を編集したりする機能が備わっており、スクラッチ開発しなくてもCMSを構築することが出来るようになっています。
サイト全体を管理するタイプでコンテンツを静的に生成するタイプ
管理画面でWEBページを編集した後にHTMLファイルを生成しておき、ユーザがWEBページを閲覧する際にはそのHTMLファイルを表示します。
その為、検索や並べ替えといった複雑な処理は出来ませんが、表示速度が速いタイプです。
また、プログラムを介さない為、ソフトウェアの脆弱性といったリスクがありません。
代表的なものにMT(ムーバブルタイプ)があります。
こちらもソフトウェア自体にカテゴリーを管理したり、ページの部品を編集したりする機能が備わっており、スクラッチ開発しなくてもCMSを構築することが出来るようになっています。
サイトの一部を部分的に管理するタイプ
新着情報などWEBサイトの一部分だけに特化しておりWEBページを動的に生成します。
複雑な画面仕様にも柔軟に対応することができ、WEBページの編集も直感的でとても分かりやすいタイプです。
ワードプレスやMTと違って汎用的なソフトウェアとして配布されてはおらず、スクラッチ開発されているものが多いです。
使い分け
サイト全体を管理するタイプでコンテンツを動的に生成するタイプ
- スクラッチ開発なしでCMSを構築したい場合
- 簡単な検索処理など動的な表示が必要な場合
- 管理画面の使い勝手はある程度運用ルールでカバーできる場合
サイト全体を管理するタイプでコンテンツを静的に生成するタイプ
- スクラッチ開発なしでCMSを構築したい場合
- 動的な表示が不要な場合
- ページの表示速度を重視したい場合
- セキュリティ的なリスクを減らしたい場合
サイトの一部を部分的に管理するタイプ
- 複合条件での検索処理など複雑な動的表示が必要な場合
- 管理画面の使い勝手重視で直感的に操作したい場合
まとめ
CMSで一番利用者の多いワードプレスは工夫する事でかなり複雑な画面仕様の実装も可能ですが、サイトの一部の管理に特化してスクラッチ開発されたものに比べると使い勝手の部分では劣り、サイト管理者が運用ルールを把握したうえで適切に操作する必要が出てきます。
全てにおいて万能なCMSは存在しません。
それぞれの特徴を理解した適切な使い分けが必要となります。
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