2017/02/08
サブドメインをまとめて計測!Googleアナリティクスのフィルタ機能を活用しよう(3)
前回(と言っても1年以上前ですが……)、同じドメインのサブディレクトリを計測するためのフィルタ設定方法を解説しました。今回はサブドメインで作られたサイトを計測するためのフィルタ設定を解説してみたいと思います。
そもそもサブドメインとは?
http://www.qam-web.com/(このサイトですね)をルート(本体)ドメインとします。例えばある日突然思い立ち「よし、qamでネットショップをやろう!」ということで新しいサイトをhttp://shop.qam-web.com/というURLで作った場合、「shop.」の部分がルートドメインに対するサブドメインになります。
http://www.qam-web.com/shop/と下層コンテンツとして作った場合は、サブディレクトリになります。
ルートドメインの上に付く場合は「サブドメイン」、下に付く場合は「サブディレクトリ」になるわけですね。
サブドメインのアクセス解析
サブドメイン計測時に起きる問題
qamとネットショップは別々のコンテンツになりますが、お互いのサイトへの遷移などを見るためにも本サイトと一緒に計測できたほうがいいですよね。というわけで、http://www.qam-web.com/と同じトラッキングコードをhttp://shop.qam-web.com/にも適用します。しかし、実はそれだけでは正確に計測できず、http://www.qam-web.com/とhttp://shop.qam-web.com/は同じページへのアクセスとしてカウントされてしまうのです。
その原因は?
Googleアナリティクスでは基本的に「1ドメインに対して1つのトラッキングコード」が推奨されており、レポート上にもドメイン名は表示されません。
↑「 / 」より上の部分は省略されています。
これが原因でルートドメインとサブドメインが識別されずに計測される現象が発生してしまいます。それを防ぐためには、Googleアナリティクスのフィルタ設定が必要になります。
設定方法
※この方法はUA(ユニバーサルアナリティクス)でしか使用できません。古いバージョンの場合はコードの修正が必要になります。
Googleアナリティクスの「管理」>「ビュー」>「フィルタ」の画面から「+フィルタを追加」を選択し、下記のようにフィルタを設定してください。
入力する値はこちら。
- 「フィールドA」:(.*)
- 「フィールドB」:(.*)
- 「出力先」 :$A1$B1
このフィルタを適用することで、レポート上にドメイン部分まで表示されるようになり、サブドメインのサイトもまとめて解析できるようになります。
まとめ
これまでサブディレクトリ、サブドメインといった、本サイトに付随するページを解析するためのフィルタ設定について解説してきましたが、実はクロスドメインといって、まったく異なるURLのサイトをまとめて計測することも可能です。
非常に便利で奥が深いフィルタ機能ですが、カスタムレポートと違いデータ自体を書き換えてしまうので、必ずビューをコピーしてから行うようにしてください。
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