2016/01/11
コーダー歓喜!1/12からIEのサポートはIE11のみ!
2016年になり、Web業界では大きな変革を向かえます。Microsoftが2016年1月12日より、Internet Explorer(以下、IE)のサポートを各OSで使用できる最新版のみに変更します。
Windows VistaにおけるIEの最新バージョンは"9"ですが、Windows Vista自体のシェアが低いので、実質的にサポートされるのはIE11とみてよいでしょう。
OS(2015/12時点のシェア) | サポートされるIEのバージョン |
---|---|
Windows Vista SP2(1.62%) | IE 9 |
Windows 7 SP1(55.68%) | IE 11 |
Windows 8.1 Update(10.30%) | IE 11 |
Windows 8(2.76%) | Windows 8.1 へアップデートが必要 |
リッチなコンテンツ作成がより加速する
IE8~10への対応が(実質)必要なくなっただけに、これまでFirefoxやGoogle Chrome(以下、Chrome)などのモダンブラウザでしか使用できなかった機能や装飾を、IEの過去バージョンへの対応を考える必要がなく開発できるようになりました。
例えばCSSでは、最近のWebサイトでは当たり前のように見られる「角丸」(border-radius)が、IE8では利用できませんでした(javascriptの併用で実現は可能)。
他にも「影」の効果(text-shadow、box-shadow)や、レスポンシブWebデザインには不可欠な「media」「max-width」「min-width」などの利用もIE8では不可能でした。
IE8への対応のためだけに、ボタンなどのパーツを画像で作成したり、サイトのレスポンシブ化を諦めたりしていたのが、今回の変更で一気に解消されます。
使用できないCSSのプロパティを補うために使用していたjavascriptなども読み込む必要がなく、CSSのみで記述できるようになるため、サイトの表示速度向上も見込めます。
"IE" から "Edge"へ
Microsoftは、昨年のWindows 10の発表と同時に、これまでのIEに取って代わる新たなWebブラウザ「Edge」を発表しています。
IE11の後を継いだものと思われがちですが、レンダリングエンジンなどを根本的に見直し、FirefoxやChromeのようなモダンブラウザとして生まれ変わりました。
Windows 10では、IE11とEdgeが両方インストールされていますが、デフォルトのブラウザはEdgeになるため、今後のWebサイト制作におけるチェックはIEではなく、Edgeでのチェックに本腰を入れていく必要がありそうです。
まとめ
Edgeは、最近のWebサイトのように、画像やjavascriptが多用されているサイトでも、これまでに比べ体感でわかるほど表示の高速化が実現されています。IE8やIE9に比べると雲泥の差があり、Webを閲覧するユーザーのストレス軽減が大いに見込まれます。
Windows 10は現在はまだシェア10%未満のOSですが、Windows 10への無料アップグレード期間が1年(2016年7月28日まで?)となっているので、今年2016年の上半期にブラウザシェアが大きく動くことになりそうです。
とにもかくにも、Web制作者にとってさまざまな障壁が取り除かれるので、これまで以上に、閲覧者にとっても制作者にとっても快適なインターネットライフを送ることができるようになることを期待しましょう。
それでは次回もよろしくお願いします。
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